1年365日、犬だらけ!「犬めくり」あなたの愛犬が日めくりカレンダーに!

2018年版の写真を大募集中!応募締切は5月10日です

コラム

めくるめくウズとの日々 Vol.5

医学博士&獣医師の佐々木先生が綴る犬のおはなし

犬めくりイラスト原盤 5回目

ウズは日々の「歯磨き」で14才でも歯は真っ白!

本来、犬は虫歯にも歯周病にもなりにくい歯を持ってます。

Q.では、どうして多くの成犬が歯周病になってしまうんやろか?

A.それは、歯磨きをせえへんからです。

人と同様、歯周病は万病のもとで、心臓や腎臓の疾患にもつながります。歯周病が悪化した結果、全ての歯を抜歯することになった犬も。犬は、食べ物をすべて咬んで味わってから飲み込むわけではないんで、歯がない状態でも生活できます。とはいえ歯がなくなると、えらい不自由です。かくいうウズは14才にして、真っ白な歯が揃ってます! なぜなら、子犬時からずっと歯磨きをしてきたからです。

ウズの場合、オスワリができるようになってすぐ「歯磨き」を教えました。ご褒美はウズの大好きな「散歩」。そして散歩の後は「朝食」! このサイクルが習慣化されて、歯磨きが習慣になったんです。しかし、ほとんどすべての犬は歯磨きを嫌がりますよね。そやからこそ、歯磨きするときに飼い主がおっかなビックリにやってはダメなので、心を鬼にして行ってください!

おすすめの方法は、左手で犬の口を軽くつかみ、右手で人用の歯ブラシを口の中に入れて自分の歯の如く磨きます。格好は気にせず、はよ行うのがポイントですわ~。最初は無理せず、今日は左奥歯、次の日は右奥歯、その次の日は前歯、その次の日は歯の内側というように歯磨きを分けるなどして「磨くこと」が嫌だと思わせないようにします。失敗しても根気よく続ける事が肝要です。人も犬も歯磨きに慣れてくると、全ての歯を1分以内で磨けることも夢ではありませんよ。1回の歯磨きが終わるごとにおやつのご褒美もあげてくださいね。

ウズとの生活から実感するに、「オスワリ」は、愛犬との日常生活をスムーズに続けるために大変役立ちますので、飼い主さんはどうぞ頑張ってください。焦らずに気長に続ける事が大切です。
「歯磨き」はハードル高すぎ~という方には、時々別の方法で説明することも。口周りを触れられることを嫌う犬が多いので、まず、口周りを触れることから始めて、とお話します。次にガーゼを指に巻くか、あるいは軍手をして歯や歯肉に触れます。うまくできるようになるたびご褒美をあげることを忘れずに。これを繰り返して、人用の歯ブラシに移行すると楽に磨けるように。ひつこいですが、根気が一番で~す!!!

【犬の体のプチ知識】犬にみられる歯帯って?

犬の臼歯が歯茎(歯肉)に接する場所には、帯状のふくらみがあります。
この部分を歯帯といいます。
ものを食べるときに、このふくらみに食べ物が当たることでクッションとなり、歯茎に当たりにくくなるため、犬は歯槽膿漏などを含む歯周病にかかりにくいといわれてます。ちなみに、この歯帯は、人にも猫にも見られまへん。

参考:参考:やさしいシニアドッグライフ(学窓社、2010)/続ぼくとチョビの体のちがい(学窓社)

inu_koramu_sasaki
イラスト・文佐々木文彦 先生

大阪府立大学名誉教授、医学博士、獣医師。
愛犬はウズくん(オス/14才/ビーグル)
おもな著書は「楽しい解剖学 ぼくとチョビの体のちがい 第二版」(学窓社、2018)

その他のコラム